MBAのインデックス投資日記

2014年8月からインデックス投資を始めました。出世しそこねたMBAです。バリュー平均法で2018年3月にアーリーリタイアしました。

良い投資家になるにはピロリ菌の検査を受けよう

 行動経済学の知見によると、人間には損失回避性という非合理行動があるそうです。目先の損失を嫌って、決断を先送りにして、未来により大きな損失を被ってしまうのです。これは人間の自然な感情に基づいて行動すると起こります。でも、この損失回避性を理解して、強い意思の力を発揮できるよう心を訓練することで、自然な感情に逆らって、合理的な行動をとることができます。

 これは健康管理でも同様なことが言えます。胃がんの主たる原因たるピロリ菌は、検査して除去することができます。そうすることで胃がんになる確率は1/3程度に低下させることができるのです。しかしピロリ菌検査の際は胃カメラを飲まなくてはならないとか、異常がない人は検査・除菌の費用に保険が効かず全額自己負担だとか、「目先の損失」が考えられます。合理的に考えると、これらの負担を負っても将来胃がんになる確率が劇的に下がるのであれば、除菌をすべきです。

 このように目先の損失回避よりも長期的な利益を優先させる訓練を日ごろからしておくのが良い投資家になるコツだと思います。なので、ピロリ菌の検査・除菌をみなさんやりましょう。

(参考) 
Fukasesによると(Lancet 2008年より引用)H.pyloriは現在、胃がんの原因として最も上位にあると認知されている。
①30歳までに除菌を行うとほぼ100%の患者が胃がんを生じない、
②40歳代で除菌を行うと男性93%、女性98%の患者が胃がんを生じない、
③50歳代で除菌を行うと男性76%、女性92%の患者が胃がんを生じない、
④60歳代で除菌を行うと男性50%、女性84%の患者が胃がんを生じない、という結果が示された。 
このように胃がんは、予防できることが明らかとなり、除菌をしない場合に比べて除菌を行うと胃がんのリスクを3分の1に抑えこむことができる ことが示された。 

出所:

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