資産形成で重要なのは長期・分散・積立だといわれます。これは本当なのでしょうか?
結論から先に言えば、長期〇、分散△、積立△ということになります。
まず長期。これは本当だと思います。短期売買で儲けようと思うとほとんど運任せになりますので、長期で投資して果実を得るのが良いと思います。リタイヤ者でも短期で儲けるのは難しく会社員ならなおさら無理です。
次に分散ですが、これは半分正しいです。つまり個別株を買うよりインデックスファンドを買った方が不祥事や個別の業績などのリスクを避けることができます。分散を突き詰めるとバランスファンドを買うことになりますが、そこまで分散しなくても良いと私は感じています。S&P500に連動するETFか投資信託を買っておけば、中程度の分散が効いて十分と思います。分散の目的はリスクを下げるためなのですが、新興国などをポートフォリオに組み入れるとむしろリスクは上がってしまうのでよくないです。日本株はリターンが悪いのでこれも組み入れないほうがよいと思います。債券は株が暴落したときに安全資産として持っておくと良いと思いますが資産運用の主力はあくまで株式であるべきです。債券・現預金は株が暴落したときに3~5年食いつなぐための生活防衛費ぐらいに考えておくと良いです。残りは、米国株のインデックスファンドを買うか、先進国株のインデックスファンドを買うぐらいがちょうどよいと思います。
積立ですが、これは給与所得者には良いと思います。ドルコスト平均法はバリュー平均法に比べて効率的とは思えないのですが、会社勤めで相場をウォッチする時間がなくかつ毎月給与所得がある人ならば、ドルコスト平均法が簡易な方法としてやってもよいと思います。ただし、リタイヤ者にはドルコスト平均法による積み立ては推奨しません。積み立て原資たる給与所得はありませんし、会社員より相場をウォッチする時間がとれますので、株が下がった時だけ買い、上がったら売るバリュー平均法をお勧めします。
ちなみに私は会社を辞める前からバリュー平均法を採用していました。会社員であっても精神的に余裕があれば、非効率なドルコスト平均法はやめて、バリュー平均法を採用することも可能だと思います。最初3年分ほどのバリューパスを描き、その後、四半期ごとにバリューパスからの乖離分を売買するという案外シンプルなものです。日々相場をウォッチしなくても良いので会社勤めでも十分可能です。
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