俗説では100-年齢 %だとかよく言われますが、本当でしょうか?
結論から先に言えば1.3億の資産があるなら66%株式資産クラスを保有できます。総資産5千万なら57%持てます。
では、きちんと計算してみたいと思います。計算は連立方程式を解くだけのスキルが必要です。お忙しい方は④の式だけ見てください。
まず方程式を2つ立てます。
① 総資産=リスク資産+安全資産+生活防衛資金
② リスク資産*0.4=安全資産
なぜ②なのか?
リスク資産は暴落で40%程度価値が減ると想定します。その時バリュー平均法で、減った価値の分、安全資産を売却してリスク資産を買い増すと想定するのです。そうすると必要な安全資産の金額はリスク資産の40%となります。
「40%じゃすまないだろ」と慎重に考えるなら②の方程式の0.4という係数を増やして計算すると良いです。
①②をリスク資産について解くと、
③リスク資産=(総資産-生活防衛資金)/1.4
となります。両辺を総資産で割ると、リスク資産の%が出ます。
④リスク資産の%=リスク資産/総資産=(1 - 生活防衛資金/総資産)/1.4
となります。
ここで生活防衛資金は暴落後株価が回復するまでの年数分の生活費とします。
生活防衛資金=200万×5年=1千万
として総資産を1.3億とすると、リスク資産の%=66%という数字がはじき出されます。一般に言われている「100-年齢%」より多いですね。
もし暴落時の下落を50%とし、総資産5千万だとすると、解は53%になります。俗説と近いですね。総資産が少ないほど俗説に近くなります。
生活防衛資金は流動性の高い預金で持つのが良いと思います。安全資産は暴落がおこったときに安全に売却できるのであれば、債券でもよいと思っています。
またこの計算はバリュー平均法を採用する場合を想定しているので、普通のリバランスする場合にはまた違ってきます。
みなさんもバリュー平均法を採用するなら④の式でご自分のケースを計算することができます。エクセルで計算するとパラメーターを変えながらいろいろな試算をすることもできます。
バリュー平均法ではなく普通のリバランスをするならば②の方程式は変更が必要です。
⑤ リスク資産/総資産= (リスク資産×0.4+リバランス額)/(総資産 - リスク資産×0.4)
⑥ リバランス額<安全資産
という方程式を解けば良いと思います。
俗説にまどわされず自分で計算することが重要だと思います。
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