結論からいえば、比例区に「山本太郎」と投票すると山本太郎とは別人の特定枠の2人の候補者が当選するので、お勧めできません。
れいわ新選組の政見放送をYoutubeで聞いて驚いたのですが、今回の参議院選挙は特定枠という制度があって、まったく個人で票が入らなかったとしても政党が決めた特定枠の候補者は優先的に当選するそうです。
この制度は自民党が合区によって立候補できない候補者を救済するために作ったらしいんですが、これを濫用すると、普通なら票を集められずに絶対に当選しないであろう人が当選してしまうということが起きるそうです。
れいわ新選組は特定枠にALSで全身まひの男性と重度障害の女性を登録していてるそうです。そして比例区に「山本太郎」と投票するとそれらの票は政党に投票されたとみなされて、100万票でALSの男性、200万票で重度障害の女性が当選するそうです。300万票で山本太郎がはじめて当選するんだそうです。
全身まひの人に国会議員が務まるのかという素朴な不安があります。もちろんホーキング博士のような優秀な人もいます。なのでALSの男性が票を集めて当選するなら民主的だと思います。しかし今回の選挙では「山本太郎」と投票したら、どの程度の能力があるのか全く分からないそのALSの男性が当選するのは、奇異に感じます。
山本太郎氏がやろうとしていることは、制度の欠陥をついて、集票によっての当選が絶望的な候補者を自分の知名度を使って当選させよう、というある種のトリックだと思います。
もちろんこの制度を作った自民党が悪いです。
これまでの参議院議員通常選挙では非拘束名簿式比例代表制が採用されています。非拘束名簿式とは、候補者名簿はあるものの順位は決められておらず、各政党の当選議席数に対し、各候補者個人としての得票数の最も多かった者から順に当選人が決まる方式です。だから個人としての得票がない人は当選できないわけで、民主的な制度だったと思います。
特定枠は完全に民意を無視して、全く集票できない候補が党の知名度だけで当選してしまう、悪い制度だと感じました。
補足2018/7/27
やはり特定枠の2人は個人得票数が低いのに当選してしまいました。
写真のは早い段階の速報であって実際は、船後氏4165票、木村氏5211票ですね
— 白眉鷹龍 (@hakubiouryuu) July 27, 2019
正直この程度の票数で議員になってるのは特定枠の悪用ともいえるし、議員になる為出馬された皆さんの努力などを全否定してるとも言える
正直、民主主義の否定とも言える事案になってると思います pic.twitter.com/swXBCOrcMU
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