若いうちはお金を使って経験値に変えた方がよいのでしょうね。私は海外旅行や車のようなお金のかかる趣味がなかったので、あまりお金は使いませんでしたが、ある程度経験に投資してきました。
私は入社してすぐに会社の人と香港に旅行に行きました。２８歳の時に170万のチェロと67万の弓を買いました。これはとても良い買い物で、その後のアマチュアオーケストラ生活を大変豊かなものにしてくれました。同じく２８歳の時にチェロのレッスンに通い、英語のスクールにも通いTOEICが４０５点から730点まで上がりました。これは良い投資でその後29歳で海外駐在員になることができました。本はたくさんどんどん買っていました。31歳の時アメリカのカーネギーホールで行われた第九コンサートに参加しました。33歳の時、アラスカにレンタカー旅行に行きました。35歳の時に東京のNEC本社に出向になりました。東京在住時に５０万ほどかけてコーチングのスクールに通いました。これは高すぎたと思いますが、積極的傾聴を習えたのはとても良かったと思います。38歳の時に音楽の都ウィーン・ザルツブルグに旅行しました。ベートーベンが住んだハイリゲンシュタトの家を訪ねました。39歳で中小企業診断士の資格を取りMBAに入学しました。中小企業診断士の勉強には１０万円ぐらいかかり、国立のMBAの学費は80万程度でした。
旅行好きの人からみたら、あまり旅行はしていませんが、スキルアップのための投資はたくさん行ってきました。自分としては浪費はせず自己投資に使い、貯金も40歳で４千万ほど貯まっていましたので、バランスの良いお金の使い方をしたのではないかと思います。
やはり自分の経験からは20歳、30代は自己投資にお金をどんどん使うべきだと思います。55歳の現在、取りたい資格もないし、新しく勉強したいこともないし、老眼で読書もしんどいし、旅行するエネルギーもありません。意欲や体力、向上心がある若い頃にどんどん自己投資をして成長するのがよい人生設計だと思います。投資は４０歳からでも間に合うと思います。
私の人生で配分を間違えてなと思ったのは30代で仕事を頑張りすぎたことですね。同期の中では早く出世して責任のある仕事をしていたので、激務でした。それがしんどくて趣味のアマチュアオーケストラなどに時間があまり避けませんでした。もうすこしワークライフバランスがよければなおよかったのにと思います。
