MBAのインデックス投資日記

2014年8月からインデックス投資を始めました。出世しそこねたMBAです。バリュー平均法で2018年3月にアーリーリタイアしました。

給与所得者のバリュー平均法入門

 給与所得がある場合のバリュー平均法のやり方を解説したいと思います。

 前提:

  ①毎月10万円を増資する

  ②株式資産クラスは最初3千万持っているとする。

 そこで、毎月10万投資しながら5%成長するパスと8%成長する2つのパスを描きます。パスの描き方は以下の漸化式を使ってエクセルで計算します。

 

 資産の合計=前四半期の資産の合計×(1+5%/4)+10万

 資産の合計=前四半期の資産の合計×(1+8%/4)+10万

 

 すると以下のような2本のバリューパスが得られます。

 

 

月額の入金 \100,000  
  5%成長 8%成長
  \30,000,000 \30,000,000
1Q \30,475,000 \30,700,000
2Q \30,955,938 \31,414,000
3Q \31,442,887 \32,142,280
4Q \31,935,923 \32,885,126
5Q \32,435,122 \33,642,828
6Q \32,940,561 \34,415,685
7Q \33,452,318 \35,203,998
8Q \33,970,472 \36,008,078

 

 そして四半期ごとに5%成長のパスを下回った時に買い、8%パスを上回った時に売り、中間の場合はなにもしない、という売買戦術を採ります。

 エクセルで作っておくと、毎月の投資資金や初期の資産額などを自分なりに変更して試算することができます。

 バリューパスは2年分ぐらい作ると十分だと思います。2つのバリューパスをグラフにすると以下のようになります。

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バリュー平均法 ダブルパス1

 

  通常のバリュー平均法は以下の本を参照してください。通常パスは1つですが、私流にアレンジしてダブルパスで運用しています。

「確定拠出年金」最良の運用術

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 この方法の欠点は、2つのパスがだんだん開いてくるところでしょうか。開くのを嫌うのであれば、6.5%で成長するパスを1本描き、そこから上下±1.5%の2つのパスを描く方法でもダブルパスのバリュー平均法になります。その場合は以下の表のようになります。

月額の入金 \100,000    
  -1.50% 6.5%成長 1.50%
0Q \30,000,000 \30,000,000 \30,000,000
1Q \30,128,688 \30,587,500 \31,046,313
2Q \30,716,779 \31,184,547 \31,652,315
3Q \31,314,426 \31,791,296 \32,268,165
4Q \31,921,786 \32,407,904 \32,894,023
5Q \32,539,015 \33,034,533 \33,530,051
6Q \33,166,274 \33,671,344 \34,176,414
7Q \33,803,726 \34,318,503 \34,833,281
8Q \34,451,536 \34,976,179 \35,500,822


 本に書いている単純なバリュー平均法であれば6.5%の成長パス1本しかなく、下回れば買い、上回れば売りとなります。しかし±1.5%に2つのパスを描くことで、2つのパスの間ではなにもしないという売買戦略が取れます。 

 

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