いい本だったと思います。著者がファンドマネージャーなので株式投資の本かと思ったら、そのウェイトは低く、能動的な労働者または起業家として社会に問題を解決しその対価として、お金を儲けるためにはどうすればよいかといった、本でした。高校生向けに書かれた本で、資本主義とはなにかを理解するうえで役立つとおもいます。
お金持ちの先にあるもの
私には、最後まで読んでくれた君たちが「構造的に強靭な人材」として、社会で活躍する姿がありありと見えます。
どうすれば目の前のお客さんが喜んでくれるのかを自分の頭で考えながら、接客している君たちの姿が見えます。そのお客さんを喜ばすために、インターネットを活用した全く新しいサービスを仲間と一緒に悪戦苦闘しながら立ち上げている君たちの姿が見えます。どうすれば世界が抱えた環境問題を解決できるのかを自分の頭で考えながら、目の前のモータ開発に取り組んでいる君たちの姿見えます。そういった問題解決のための新しい能力を磨くべく、仕事が終わってから一人こつこつと勉強していると君たちの姿が見えます。
こういった生き方はけっして楽ではないでしょう。でもこれこそが「投資をする」という行為の本当の意味なのです。
そんな君たちの周りには、たくさんの「ありがとう」がついてまわります。同じような考え方を持った素晴らしい仲間たちに囲まれて、人の役に立つ「しんどいけれど楽しい仕事」に時間を忘れて取り組んでいることでしょう。時には、人から誤解されたり、吐きたいほど辛いこともたくさんあるけれど、君たちの価値観にそったものだから乗り切れます。いや、やり抜くのです。
そしてある時ふと気が付くと、すでに君たちはお金持ちになってしまっています。
そしれそれ以上に、その時すでに君たちは幸福になっています。
約束します。お金ともそんなものです。 p211-212
株式投資で楽して儲けようという本が多い中で、この本は自己研鑽の大切さを述べています。貴重な本だと思います。
しかし著者が運営するアクティブファンドを私は買いません。インデックスの方がよいと感じるからです。
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