昔ディベートのグループ研修を受けたことがあります。木綿豆腐と絹こし豆腐とどちらがよいか?といったライトな題材について木綿派と絹こし派にわかれて、持論を展開して質疑応答でやりあう。ここで重要なのは木綿派と絹こし派以外にジャッジというチームがいること。ジャッジは両派の議論を聞いて、どちらかの勝利を宣言する。
木綿派は木綿豆腐の良い点ばかり主張し絹こし派は絹こし豆腐の良い点ばかりを主張する。どちらも偏っています。ジャッジだけは中立的に考える。
安倍元総理暗殺事件でいろいろな人の発言を聞いていると、安倍さんが好きな人と、安倍さんが嫌いな人と中立な人の3種類が居ることがわかります。安倍さんが好きな人は外交やアベノミクスなどを功績を称賛し、統一教会の関連団体のUPF(全国霊感商法対策弁護士連絡会が統一教会と一体の団体だと言っている)にビデオメッセージを送って統一教会の教祖を礼賛した事実があるのに、だから殺されて良い理由にはならないという。あるいは国会議員ならだれでも宗教団体と関係を持っているし、無数の団体のうちの一つにすぎず秘書が事務的にさばいている(ので安倍氏には責任はない)などと言う。
一方、安倍さんが嫌いな人は、今回の件で安倍さんと統一教会が関係があったのではないかと言い、アベノミスクは失敗だったという。
どちらも偏った味方をしていると思う。ディベートにおけるジャッジの立場でものをみるのが客観的に考えるコツだと思います。
教祖を礼賛したことは「殺されて良い理由」には確かにならない。反社会的団体の教祖を礼賛するのは良くないことだと思うが死で償わなければならないほどの罪ではない。しかし、統一教会の被害者から恨みを買う理由にはなると思う。標的にされた理由になっていると思います。
アベノミクスは雇用を改善し、株価を上げ、自殺率を下げたことは客観的な数字で示すことができます。それを無視してアベノミスクは失敗だとするのはデマではないかと思われます。桜を観る会の事件など黒だと思いますが、だからといってアベノミスクの功績まで失敗だとするのは、偏った見方だと思います。
ディベートをするとき、検察側、弁護側、裁判官の3つの役割があります。自分に直接の利害関係があるのであれば、たとえ偏った主張になったとしても検察側なり弁護側に立つ必要があると思いますが、そうでないのであれば、裁判官の立場になり、どちらにも肩入れしない客観的な意見を作っていくことが良いと思います。
私はアベノミスクは大きな功績だと思っていますが、統一教会の関連団体のUPF(全国霊感商法対策弁護士連絡会が統一教会と一体の団体だと言っている)にビデオメッセージを送って統一教会の教祖を礼賛したことは批判されてしかるべきことだと考えています。そして功罪を比較できるとするならばアベノミスクの功績の方が大きいと思っています。
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