ナンピンには良いのと悪いのがあります。
悪いのは、不祥事や業績不信で株価が下がった時に買うやつです。企業価値が棄損しているので、むしろ売らなければならないところです。
一方良いナンピンもあります。企業の価値に変化がないのに、たとえばブレグジットのようなイベントで心理的に大きく売られたような場合です。
株式投資は「安くなったら買う」ではなく「割安になったら買う」のが原則です(『投資の鉄人』p197)。だから企業価値に棄損するような下がり方であれば、売る必要があります。
よく不祥事銘柄は買わないと言う人がいますがこれもその原則に基づいたものと思います。
また株価=PER×EPSなので、EPSが原因で下がった場合には危険なので売り、PERが原因で下がった場合は買いチャンスともとれますね。
これを全世界株のインデックス投資の文脈で考えれば、世界経済が右肩上がりで成長している以上、悪いナンピンというのはなくて、暴落時に買えば必ず良いナンピンになりそうですね。もちろん暴落の判断にはPERやPBRをみて「割安」であることを確認する必要はあるとは思いますが。個別株のように不祥事や経営戦略ミスを気にする必要がないので、全世界株へのインデックス投資は簡単です。
『投資の鉄人』という本はあまりにも初心者向けなので、1章~3章まではたいくつでしたが、4章の行動経済学に言及したあたりはプロスペクト理論にも触れていてわかりやすく面白かったです。
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