全額免除になった場合、浮いた保険料で米国株インデクスを積み立てた場合をきちんと計算してみることで、全額免除が本当に得なのか検証してみます。
まず保険の加入期間1月に対する年金の増額を計算します。
1ヵ月当たりの年金に増額 | 支給年 | 増額 | |
全額免除 | 780100/480*50% | ×35 | ¥28,441 |
全額納付 | 780100/480*100% | ×35 | ¥56,882 |
差額 | 28,441 |
全額納付した場合、もらえる年金は年780100/480円だけ増えます。全額免除ならその半分です。100歳まで生きるとして35年を掛け算します。そうすると、全額納付したほうが28,441円余計に増えます。支払う保険料は15,590円なので、15,590を年金で運用した結果が28,441円に増えたと解釈できます。
しかし現実に全額免除をする場合は浮いた保険料を積み立てなどで増やすことができます。15,590円をたとえば米国株のインデクスファンドで15年間した場合、利回りは7%です。低めに見積もって6%としても、以下のような運用成績が予測されます。
保険料 | 運用年数 | 利回り | 運用後価値 |
15,590 | 15 | 6% | ¥37,362 |
15,590円を国民年金に投資すると28,441円の成果。全額免除して浮いた保険料を6%で運用すると37,362円の成果となります。後者の方が得ですね。
このように現実的に比較すると、たとえ100歳まで生きるとしても、全額免除して浮いた保険料で米国株投信を買う方が得ということになります。男性も女性も関係ありません。
追記:
年金支給年齢を5年間繰り下げて100歳まで生きた場合も計算してみました。
1ヵ月当たりの年金に増額(5年繰り下げ支給) | 支給年 | 増額 | |
全額免除 | 780100/480*50%*142% | ×30 | ¥34,617 |
全額納付 | 780100/480*100%*142% | ×30 | ¥69,234 |
差額 | ¥34,617 |
差額が¥34,617であり、全額免除して保険料を運用した場合の方がやはり有利だとわかります。
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