著者はアメリカ留学中の女子大生で、アパートの更新をミスってホームレスになったのをきっかけにカヤックでネブラスカからメキシコ湾まで3000キロの川下りの旅に出た。
留学というと裕福なイメージがあるが著者の家は元々生活保護世帯で今は両親はもういない。ネブラスカの大学の方が日本の国立大よりも安く通えたそうだ。
川下りの旅では、ミシシッピ川の自然に触れたり、リバーエンジェルといわれる川下りの人を支援しているボランティアたちとの出会いを通じて、アメリカの多様な文化、風俗、人生に触れていく。
最後は旅を通じて出会ったある職業につくために大学に戻ってからその仕事のアルバイトをすることになった。読みやすくどんどん読めておもしろい。
川下りの道中は、頭の中で考えて作った旅の予定なんて、何の役にも立たないような想定外の出来事の連続で。そういう生活をするうちに、「まあ、死ななければ、あとはどうにでも立て直せるさ」と、とても大らかな気持ちで物事を俯瞰して考えられるようにもなった。p231
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