三浦しをんさん、一人暮らしで、家に籠って仕事をしているので、お風呂や化粧などをさぼっているそうです。(p16) おまけに中年太りで体脂肪率はプロ野球の首位打者並みだそうです。
身の回りのどうでもよいことを講談のようにしゃれた語り口で書いたエッセイ。言葉の面白みがある。
だが、風邪菌ごときに屈している場合ではない。何しろ今日は舞踏会、じゃないじゃない、宝塚観劇の日なのだから！体中の水分がすべて鼻水に変じて排出され、ミイラのごとく干からびてしまおうとも、私は宝塚を見に行く！愛と夢の世界（＝宝塚）を体調不良で諦めるような、情弱な人間になり下げるわけにはいかん！
サファリパークでは、すっかり野生を喪失したライオンやトラが、敷物みたいに腹を出してごろごろ寝ていた。「『ヤクザの家の応接間にある絨毯をひっくり返して虫干ししているところ』みたいですね」と囁きあう我々。p298
さすがは言葉を生業にしているだけあって、語彙や表現が豊富です。
軽くて内容のない本なので、軽く笑いたい人にはお勧めです。
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