偶然見つけた動画です。「仕事を辞めたい人へ」。心が壊れそうなら辞めたらよい、でも辞めるための準備はしようね、というメッセージ。
仕事を辞めたい人から「涙が出た」とたくさんのコメントがついています。
同じ会社で３１年働いてきて一度も転職経験がない私も仕事を辞めようかと思ったことはあります。３５歳の時でした。仕事はとてもきつかった。こんなにハードワークができるぐらいなら他のしんどい仕事だってなんだってできると思い、外資系企業に転職活動をしていました。結局最終面接で落とされてしまって、転職は実現しませんでした。
当時の年収は800万程度です。年収が半分になっても楽な仕事がよいかもしれないなどとも考えました。IT系の専門学校の先生にでもなれば年収400万で楽しく仕事ができるかななどとも思ったものです。
そこで私は計算しました。年収400万であと25年働くのと、年収800万であと13年働くのではどっちがよいかと。35歳から１３年働くと48歳です。今の会社にしがみついておけば、48歳で一生分の稼ぎが得られ早期退職できます。一方専門学校の先生になったら60歳まで働かなければなりません。専門学校の先生はITコンサルよりは楽しそうですが、お金をもらってする仕事なので、辛いこともきっとあるでしょうね。それで60歳まで辞められないというのはキツイかもしれないと思いました。
そう考えて、会社にとどまることを選択しました。ただ、仕事がハード過ぎたので出世競争からは降りて仕事の責任を軽くすることにしました。
そうやって18年間勤めて53歳で引退しました。３５歳の時から累積して１億円以上稼ぎました。もし専門学校の先生に転職していたら60歳まで働かなければならなかったと思います。そう考えると、会社にしがみついたのは大変でしたが経済的には正解だったと思えて来ます。
先の動画のコメントを見ていると、入社１年目から辞めたいという人が結構多くてびっくりしています。世間の仕事はそんなにつらいのでしょうか。だとしたら、辛いながらも31年間続けた自分は幸運＋忍耐力があったのだなと思います。
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