経済成長が3.2%ちょいの時になぜ株価はそれ以上に騰がるのでしょうか?その秘密は営業レバレッジにあります。
営業レバレッジとは売上高の成長以上に利益が増えることです。これは営業費用が固定費と変動費から成り立っていることによります。もし営業費用が100%変動費だったら、売上が3%増えると営業費用も3%増えるのでレバレッジはありません。しかし固定費があると、利益は売上高の伸び以上に伸びます。
たとえば、売上100、営業利益率10%、固定費20の企業があたっとします。この企業が1年で売上高を3%増やしたとすると、利益は9%増えます。
1年度 | 2年度 | 成長率 | |
売上 | 100 | 103 | 3% |
固定費 | 20 | 20 | |
変動費 | 70 | 72.1 | |
利益 | 10 | 10.9 | 9% |
経済成長というのは企業の売上高の総計みたいなものです。そして株価=EPS×PERなので、株価は企業の利益に連動します。営業レバレッジで売上高以上に利益が伸びるので経済成長以上に株価があがるのです。
固定費比率が高く変動費が少ない企業ほどレバレッジは高いです。はたとえばマイクロソフトのようなソフトウェア企業です。売上が上がると、媒体であるCD-ROMなどの費用が変動費になりますが、費用の大半は研究開発費であり固定費です。なので、この手の企業の株価は経済成長よりはるかに高い伸び率になると考えられます。
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