ノーベル賞の真鍋叔郎さん、受賞おめでとうございます。真鍋さんは好奇心が研究の原動力だったそうです。それって基礎研究ではとても大事なことじゃないかなと思います。私はファンドマネージャーの堀古英司氏と同じ大学の出身なのですがそのスクールモットーは「Mastery for Service」といって奉仕するための鍛錬、すなわち隣人、社会の役に立つために自らを鍛えるということなのですがこういう精神からは真鍋さんのような研究者は生まれないような気がします。
なんの役にたつかわからないことでも知的好奇心を追求することではじめて真鍋さんのような研究ができるんだろうなと思います。
かくいう私も大学では物理学科で理論物理学を学んでいましたが、純粋に知的好奇心からでした。宇宙の成り立ち、原理が知りたいと思っていました。そして自然の不思議、精緻さに日々感動していました。卒業してソフトウェアの会社に就職してからはゼミで鍛えた思考力やディスカッションする能力は役に立ちましたが、理論物理学の知識が生かされることななかったですね。ぜんぜん「Mastery for Service」じゃないなと我ながら思います。
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