MBAのインデックス投資日記

2014年8月からインデックス投資を始めました。出世しそこねたMBAです。バリュー平均法で2018年3月にアーリーリタイアしました。

参議院選挙「ハロー効果」について真剣に考えて欲しい

 「ハロー効果とは、ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。 光背効果、後光効果とも呼ぶ。 心理学の世界では、認知バイアスと呼ばれるものの1つである。

 先日の参議院選挙でいれば、

  1. ルックスの良い候補者が有能そうに見えたりする
  2. スピーチが感動的な候補者が正しい政策を実現しそうに見える

 宗教法人幸福の科学大川隆法氏の講演のテープを聞いたことがありますが、感情がこもっていてそれはそれは感動的なものでした。聞いていて涙がでそうになりました。単純な人なら「感動した」=「支持する」となってしまうんでしょうね。

 詩の朗読会であれば、感動したものを支持すればよいでしょうが、政治は「スピーチに感動したか」で選んではだめで提示されている政策がどうなのか自分の頭で考えて選ばなくてはなりません。スピーチは音楽のようなもので声の調子や抑揚で感動的にすることができます。大川隆法氏やおそらくヒトラーなどもそのような才能に長けていたのだと推察します。感動したから投票したと言う人は、本当にその人の政策を自分の頭で考えたのか、今一度考えて欲しいです。感動したのであればむしろ感動のバイアスがかかったと認識して割り引かなくてはなりません。

 山本太郎氏のスピーチに感動したのでそこに投票したという人がツイッターで見かけました。私も山本氏のスピーチを動画で見ましたが感動的だと思いました。熱意を感じました。その熱意から上手くいきそうな予感を感じました。しかし彼の言う「企業に厳しく庶民にやさしい」政策(法人税の累進化、研究開発減税などの廃止など)を実行すると企業がダメージを受けて雇用が悪くなると私は考えました。第二のロスジェネが再現してしまいます。また山本太郎氏のような人が国際政治の舞台で外交をこなすのは、ナイーブすぎて無理と感じます。山本太郎氏の政策が良いから投票したというなら良いのです。自由ですから。ただ、スピーチが感情的に響いたから、という理由で投票するのは考えて直してほしいと思います。

 繰り返しますが、スピーチに感動したのであればむしろ感動のバイアスがかかったと認識してそれを割り引かなくては扇動されてしまい正しい判断はできません。

 暴落の時、恐怖心を感じたら、感情にまかせて損切りするのではなく、一歩引いて考えることで「買いチャンスだ」とわかることに似ています。

 スピーチに感動したから良い政策だと信じ込むのはハロー効果です。一度冷静になってハロー効果を割り引いて考えなければなりません。

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