MBAのインデックス投資日記

2014年8月からインデックス投資を始めました。出世しそこねたMBAです。バリュー平均法で2018年3月にアーリーリタイアしました。

「登院できないなら辞めろ」というのは間違いです。

 れいわ新選組の議員が、現行制度では通勤中仕事中に重度訪問介護のサービスがうけれらないので登院できないと言っています。

 冷静に中立的に考えると、在宅でリモートで会議に参加していただくか、多額の議員報酬もらってるのだから自腹で介護者を雇えば良いように思います。現行制度に欠陥があるのかもしませんが、今すぐ変えるのは時間的に無理な気がするので、おいおい議論することになります。

 一方、わたしはれいわ新選組の政策には反対なので、中立的ではなく反対者の立場から考えることもできます。両議員がボイコットのような形で登院せず、議員としてまったく機能しなかったら、嬉しいです。だって私はれいわの政策に反対なのだから、200万票が死票になれば、得をするのは反れいわ新選組の私です。逆に議員辞職とかされて山本太郎氏が繰り上げ当選などになると嬉しくないです。

 だから、れいわ新選組に反対の人が利害を考えるなら「登院できないなら辞めろ」などと言うのは間違っています。辞めたら山本太郎氏が繰り上げ当選になるので損です。このまま2人が大した仕事もできずに6年間終わるのが、反れいわ新選組にとっては最良だと思います。

 物事に捉え方には大きく2通りあります。

  1. 正しい正しくないで考える
  2. 損か得かで考える

 特定枠という異常な制度下とはいえ、せっかく当選した議員が登院もせず、議員として機能しないまま6年間すごしたとしたら「正しくない」ように思えますが、その方が反れいわ新選組としては「得」になります。2人の議員報酬はある意味無駄になりますが、それはもうサンクコストと考えます。

 感情にまかせて「辞めろ」などと言っていては投資で良い成績を上げることはできません。感情的になったな、と思ったら一呼吸おいて、本当に得な選択を考えるのが良い投資家だと思います。

 

追記:2019/7/28 21:00

 登院できない制度上の問題についてもう少し詳しく調べました。

以下の記事が詳しいです。

なぜ仕事中や学校ではヘルパーが使えないのか?

この記事からわかることは

  • 年収が高いからという理由ですべてのサービスが打ち切られるわけではない
  • 「政治活動中」「経済活動中」だけヘルパーが受けられない。
  • 在宅勤務でもだめ
  • 筋ジストロフィー詩人、岩崎航さんは作家活動で外出する場合は自費でヘルパーを雇っている。
  • 岩崎さんは外出時には常にヘルパー2人の付き添いが必要で、人件費と往復の介護タクシー代で市内でも1回あたり2〜3万円以上の出費となっていた。
  • 厚労相障害福祉サービスに係る財政負担に大きな影響を与えることが懸念される」などとして、2021 年度の障害福祉サービス等報酬改定まで結論を先送りした。

こんな感じです。

 在宅勤務中はヘルパーが使えないので、国会議員が「在宅でリモートで会議」でも重度訪問介護サービスは受けられないことになりますね。在宅で議員としても活動するときも同じです。なので「登院できない」ではなく「登院・在宅にかかわらず議員活動をすると重度訪問看護がその時間は受けられない」というのが正確だと思います。

 厚労省がこのような制約を設けているのは財政負担上の理由だとわかります。岩崎さんの外出費用が2~3万なのですから、普通の通勤や通学で毎日利用すると40万~60万かかります。普通のサラリーマンの月収が40万だとすると、40万稼ぐのを40万~60万かけてサポートするとなると合理性がないように感じます。

 社会保障費に余裕があるなら、重度障碍者もサポートを受けながら働けたら当人は生きがいを感じやすいのでしょうが、毎月40~60万という多額の費用がかかることを思えば、簡単に決めるわけにもいかないと感じます。

↓↓↓こちらのブログも是非ごらんください。

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