MBAのインデックス投資日記

2014年8月からインデックス投資を始めました。出世しそこねたMBAです。バリュー平均法で2018年3月にアーリーリタイアしました。

「#橋下徹をテレビに出すな」タグを見て思ったこと

 今「#橋下徹をテレビに出すな」タグがトレンドですね。いろいろ見ましたが、10年以上前橋下徹知事が私学助成を大幅削減することに抗議する高校生らと討論会を開いた動画に行き当たりました。

www.youtube.com

 動画のコメントを見ていると、「勉強する努力を起こったったので私立しかいけなかった自己責任」「努力して公立に行けばよかった」という意見が多かったです。

(ちなみに私は大阪の出身なんですが、大阪の高校というのは公立の偏差値が高く、学力の低い子は公立には入れず私立に行くしかありません)

 

 動画のコメント欄からいろいろ探していると、この時に討論会に参加していた織原花子さんの記事にも行き当たりました。

news.biglobe.ne.jp

 

大阪府堺市で生まれ育った織原さんは中学1年で母親を亡くし、父、兄との父子家庭になった。父親が突然会社を辞めることになり、そのほかさまざまな悪条件が重なって、中学の時は「とにかく目の前の一日を生きていくのに必死だった」という。

 

 とても落ち着いて勉強できる環境じゃなかったんです。当然成績も良くなく、進学先も選べない。「底辺校」と言われる私立高校に入るしかなかった。そこは学力的に「底辺」というだけじゃなく、私と同じように経済的に困窮していたり、いじめで不登校になったり、いろんな理由で生きづらさを抱える子が集まっていた。

貧困家庭でも義務教育は受けられるし努力して公立高校に合格できる人もいます。だから学力が低いことを自己責任だという人もいます。

 でも、織原さんの記事を読むと少しかわいそうになってきますね。

 住民税非課税世帯のような客観的なハンディがあれば政治としてはそこに支援するとかしやすいのでしょうが、織原さんのように「とても落ち着いて勉強できる環境じゃなかった」人はどうなるのでしょうか。「とても落ち着いて勉強できる環境じゃなかった」のは織原さんの自己責任じゃないとは思うのですが、政治が支援するためには、その環境を客観的に評価して、支援する対象を選別しないといけないですよね。それが現実的に難しいと感じました。落ち着いて勉強できる環境が曖昧で主観的だからです。

 私は自己責任論というのは聞いていて殺伐として気分になるのではありますが、弱者を政治が税金で支援するには、年収とか障害認定とか客観的な基準が必要なのだろうなと思います。非課税世帯じゃなく、障害者でもなければ、しんどくても税金を投入するのは難しいだろうなと思います。公立高校も義務教育じゃないので事情はどうあれ学力が低い子を入学させるのは困難だろうなと思います。

 すべての人(学力の高い人も低い人も)高校通えれば良いのかというのもよくわかりません。今の日本の社会で就職しようと思うとたいていの場合高卒以上という制限があります。中卒での就職先はかなり限定されるでしょうね。だからとって高校に全員が行けるようにしたら、そこには競争がなくなるので、全体として学力は低下していくのだろうとも推察します。

 自己責任論は感情的には殺伐としていて好きではないのですが、世の中は理想通りにいかないこと、現実的に税金で弱者を支援するには客観的な基準が必要で、心情的にかわいそうなだけでは支援できないことなどを考えたらある程度の自己責任論もやむをえないのかなと思います。

 ちなみの私はあまり裕福でない家庭に育ちましたが、父はリストラにならず定年まで勤めました。塾や習い事は一切させてもらえず、勉強部屋も兄の共同で、あまり自宅では勉強する気はおきませんでした。ですが、近所の図書館に通いよく勉強していました。家庭は円満で心配事はあまりなく学校に行けば授業に集中することができました。おかげて公立の進学校に入学できました。でも自分は運がよかったんだろうなと思います。勉強が好きだったので好きなことをがんばっていたら進学校に行けました。苦手なことを努力してがんばったわけではないのです。

 

 追記:橋下知事と高校生らの議論のスクリプトが出てきました。アメリカ軍などの記載がないので完全じゃないけど。

http://www.daikyoso.net/_wp/wp-content/uploads/2008/11/bw-uploadsi7sjupjtjpacxo2cjvqqtolmlsqsa4kpgucucgrm.pdf

 ニコニコ動画にもう少し詳しい動画がありました。

www.nicovideo.jp

 

↓↓↓こちをらのブログも是非ごらんください。

にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へにほんブログ村 株ブログ 米国株へ