この本読みました。とても面白かったです。著者はリベラルとか自由主義とか資本主義とかそういうことをすごく勉強していると感じました。是非読んでみて欲しいです。いくつか引用しますね。
行動遺伝学では、「こころ」を「遺伝率+共有環境+非共有環境」で説明する。p110
人間が成功できるかどうかに共有環境(子育てなど)はあまり影響がなく、遺伝半分、非共有環境半分ぐらいと思ったらよさそう。非共有環境とは兄弟で共有しない環境のことで、学校で出会うの友達とかのこと。
アメリカの社会実験で、8歳のこどもを富裕層が暮らす地域に引っ越しさせたところ、生涯年収が30万ドル上がったそうです。
メリトクラシー、公正世界信念
メリトクラシーというのは実力主義のこと。才能+努力が優れていうものが報われる。一見良いように思うが、遺伝によれ努力できない人はどうなるのか?
宮口幸治『どうしても頑張れない人たち』を引用して
宮口は、ほんとうに支援が必要なのは、わたしたちが支援したくないと思うような「頑張れない子どもたち」だという。p116
自尊心というのは、自分が社会(共同体)のなかでどれほど受け入れられているかを示す計測装置(阻止おメーター)のようなもので、評判や名声を獲得して自尊心の針が上がると幸福と安心を感じるが、逆にソシオメーターの針が下がると、無意識はとてつもない恐怖に圧倒されてしまう。人類が進化の過程で大半を過ごした旧石器時代では、共同体(部族)から放逐されることはただちに死を意味したのだ。
そのためわたしたちは、自尊心を引き下げるような事態に死に物狂いで抵抗する。ささいな批判に傷ついたり、激昂して攻撃的になることは誰でもに身に覚えがあるはずだ。p150-151
上級国民:知識社会・評判社会において、「自分らしく生きる」という特権を享受でるひとたち
下級国民「自分らしく生きるべきだ」という社会からの強い圧力を受けながら、そうできないひとたち p280
で現代では上級国民と下級国民の格差は拡大しているらしいです。
「リベラルな社会を目指せば目指すほど生きづらさが増していく」p283
リベラルというのは「自分らしく生きたい」というのを追求する。そうなるとたとえばお見合い結婚より自由恋愛がしたいということになり、モテ・と非モテの格差は広がったいするそうです。
参考文献:
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