MBAのインデックス投資日記

2014年8月からインデックス投資を始めました。出世しそこねたMBAです。バリュー平均法で2018年3月にアーリーリタイアしました。

『市場サイクルを極める』ハワード・マークス

名著だと思います。私が目指している投資家の理想像を描いています。

この本の要点と私が実践している投資方法を紹介します。

 

印象に残った要点を列挙するとこんな感じです。

  • 市場サイクルというものがあり、主に人間の心理によって、極端な楽観と悲観の間を振り子のように振れる。
  • 楽観の極みでは売り、悲観の極みで買うことで高いリターンが得られる。
  • 楽観の極みと悲観の極みではポートフォリオを消極的、積極的にすることで高いリターンが得られる。
  • 中間的な状態では、割安か割高か判断するのは難しい(ので積極的にも消極的にもなる必要はなし)
  • 「落ちるナイフを掴むな」という格言があるが、ナイフが落ちてからだとバーゲンセールは終わっている。市場心理が悲観になり割安になったら、買い始めてもよい
  • 現在サイクルのどの位置にいるかを理解することが重要でその為には①PERなどのヴァリュエーションを計算すること②周りの人の心理状態が楽観か悲観か観察することが重要である。

 昨年12月の暴落は絶好の買い場でした。私は買い出動しました。それは市場サイクル に対して一定の理解があったからです。昨年12月の暴落時に売ってしまった人はこの本を読んで反省すると良いです。

 投資で重要なのは何に、何時投資するかだと思います。

 私の場合は銘柄の選別はほぼほぼ放棄していて、インデックス投資をしています。しかしドルコスト平均法には否定的です。バリュー平均法などを用いて、何時投資するか、また何時売るのかは考えながら運用をしています。そのうえで市場サイクルのポジションへの考察は重要だと思います。

 ドルコスト平均法というのは市場サイクルのポジションを推測し得ないという前提のもとでは有効ですが、行動経済学などを勉強することで感情に流されずに、ポジションを推測することはある程度できると私は思っています。ポジションが楽観なのか悲観なのか推測できれば、当然のべつまくなし買いを入れるドルコスト平均法は不合理な選択となります。悲観の極みの時に買い、楽観の極みの時に売るのが合理的です。

 私がやってる2つのバリューパスをもつバリュー平均法がこの市場サイクルに応じた対処法になっていると思います。普通のバリュー平均法では、たとえば株式資産が6%で上昇するというバリューパスを描きパスの上では売り、下では買うということをします。しかし理想的には売買は極端な時に行うのが良いです。そこで5%上昇するパスと8%上昇するパスを2つ描き、5%以下なら買い、8%以上なら売り、中間的には何もしないという戦術をとると良いです。

 またバリュー平均法を基軸としながらも、PERとS&P500の200日移動平均線、そして、直近最高値から10%下がったかを観察していて割安のシグナルがでた3か月~6か月の毎日5万円つみたてで買い出動します。この方法は大成功しているとは言えないまでも、昨年の暴落時に12月~2月にかけて300万円買い出動することに成功しました。

 改善するとしたらもっと感覚に頼って、12月のクリスマスに投資額を膨らませてもよかったかもしれません。

 

市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学

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